10 ミニスカ蹴りの真実

namon

2011年01月20日 12:03

今日、学校からの帰り。若狭大通りで、おばあちゃんが私のバイト先のカフェのオーナーに前蹴りを入れているのを見かけました。
おとといは、パレット久茂地の広場のところで、若い男の子を三人並べて回し蹴りで次々と蹴り倒していくのを見かけました。
これだけ見かけるということは、毎日、蹴って蹴って蹴りまくっているということです。
いったいどれだけの人が犠牲になったか、考えただけでおそろしくなりますが、ちょっと興味もあったので、夕方からのバイトに出かけようとするおばあちゃんに突撃インタビューしてみました。



「もしもし、そこのミニスカ姿の変なおばあちゃん。あなたは、いつもアギジャビヨーと人を蹴っているそうですが、そんなことして許されるのでしょうか?」
「はいはい。いったいなんの話ですか。私は誰も蹴ったりしていませんが」
「ウソをつきなさい。あなたに回し蹴りをされた被害者がたくさんおりますよ。目撃者は数知れず。いまさらなに言ってるんですか」
「ああ、あのこと。あれは、悪いマブイを足で叩き落としているだけで、当人を蹴っているわけではありません」
「どういうことですか?」

「人間の体の中には、マブイと呼ばれる魂がいくつもくっついて入っています」
「はいはい、沖縄ではよくそう言いますね。知ってますよ」
「そのマブイには良いマブイと悪いマブイがあります。
良いマブイは人を正しい方向に導き、悪いマブイは人に悪さを働かせます。
よく、知らないうちに何かを盗んでしまったとか、つい出来心でとかいいますが、あれは、実は、ぜんぶ悪いマブイのしわざなんです」
「ふむふむ」
「で、私の美しい後姿を見て声をかけてくる男たちには、その悪いマブイが鼻や耳から出てきてぶら下がっているのです」
「見えるんですか?」
「意識を持って目を養えば、誰でも見えるようになります」
「なるほど。で?」
「私は、それを足で丁寧に取り除いてあげているだけです。
いわば人助け。それを蹴っているなんて、とんでもない話ですよ」
「あなたは足を使って救済活動を行っているというわけなんですね」
「はい。毎日の積み重ねが、世の中を良くすると思って、がんばって続けています」
「たいへん立派な心がけですね。で、本当のところは?」
「ただ楽しんで蹴っているだけさー! ストレス解消よー!」
「アギジャビヨー」

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